英語版同期の記録(v0.8 → v0.9.4)と、その過程で検出した JA 側の残存不整合

ファイル バイト SHA-256(LF)先頭16
EN v0.9.5 133,654 E10283BAAC456773
JA v0.9.5 112,405 FAC40E6437BF568A
EN-v08-to-v094.diff.md(18ハンク) 102,415 —
JA-v093-to-v094.diff.md(1ハンク) 24,276 —
器材 apply_en_sync.py(32編集・全アンカー assert) — —
器材 precheck_en_sync.py(全90検査 NG 0) — —

§1 発見——EN 同期が JA の残存不整合を捕まえた(COI 台帳 十一件目)

JA v0.9.3 の版行(L4)が、同じ行の中で自己矛盾していた。

第三文は v0.8 以来一字も変わっていない。系統外検分が事実になったのは v0.9.1 以降であり、そのとき誰もこの文を読み返さなかった。

なぜ六巡の検分と四世代の機械検査が全て素通りしたか。 この文は一度も変更されていないため、いかなる差分にも現れない。差分限定検分は構造上これを見ることができず、層D(禁句)は特定文字列しか見ず、層H(差集合)は消えた/現れた断片しか見ない。変わらなかった文が、他が変わったことで偽になるという型に対して、この工程の検査体系は全方向で盲だった。

なぜ今回捕まったか。 翻訳は全文を一文ずつ読み直すことを強いる。差分ではなく全文が作業単位になった瞬間に、一巡目で出た。十件目「確定の尾」の一段深い版であり、十一件目として台帳に記帳する。

訂正(JA・EN 同文言): 版行を「系統外(非Claude系)検分は公開前に三巡実施した(§8)。人間の検分者による検分・当事者性検分・統計専門家検分は公開後の常設課題として§8に明記」と、完了したものと残るものを分けて記す形に改めた。改訂記録に v0.9.4 項として経緯を記載。


§2 EN 同期の内容(JA v0.9.4 の全差分23ブロック → EN 32編集)

版行・改訂記録(v0.9〜v0.9.4 の五項を追記)/§3.2 盲検装置の発火+登録済み追補の反映/§3.3 追補W の帰無と検出力+ε<3/n の自系列実演(新段落)/§3.4 柵の運用記録/§4 冒頭の限定+A族の実測例の拡張/§5.3 類型II の非結合/§5.4(2) 相関の自系列実例/§6 三層の定義(検査+即応)・天井の限定・転位の方向/§7.1 五箇条の再構成+各条の実測の錨(新段落)/§7.3 ○の据え置きと会計・選択の乖離/§8 系統外三巡+限界の更新/§9 v0.9 反映工程の三事例(新段落)/§10 追試の注(K4 の位置=括弧の外)/謝辞/付録B・C・D・E(新規2行)・G。

不変の確認: 要旨・§1・§2・§3.1・§5.1・§5.2・§7.2・付録A・付録F・参考文献は v0.8 EN からバイト同一(層E で機械確認)。


§3 器材と、その射程

precheck_en_sync.py(全90検査 NG 0)= 汎用22(版面・不変10区画・差集合 lost・数値の両言語一致・定数再計算)+回帰9(v0.8 旧文言の不在)+対応59(層J=JA↔︎EN 句対応)。

層J は本同期のために新設した層で、JA の各変更ブロックの鍵句と EN の対応句を対にし、両側の存在を同時に確認する(片側だけが陳腐化するのを防ぐ)。層N は JA の主要数値57種が EN 側にも現れるかを見る(翻訳で数が落ちる・変わるのを捕まえる)。

検査できないもの(申告): 訳文の意味的正確さ・語調・術語選択の妥当性は機械では見ていない(人手の検分が要る)。層Jの対句は起草者が選んだ対応であり、対応づけ自体の正しさは検査していない(循環)。JA 側にあって層Jの対に載せていない変更があれば、この検査は素通りする。

器材の欠陥を4件、自分で検出して直した(記録として残す): ①日本語残存検査が付録D の固有名詞「まもろうよ こころ」(相談窓口ポータル名・原語併記が正)を誤検出 ②順列検定の対句を文字列生成のバグで壊していた ③層H の期待リストが引用符内ピリオドでの分割を考慮しておらず5件を「説明の付かない消失」と誤報 ④純追記(消失を生まない編集)の期待句を載せたため未使用警告が3件出た。いずれも器材側の不備であり、文書側の欠陥ではない。


§4 主要な術語の対応(本同期で確定・次版以降の正)

JA EN
追補E・W Addendum E / W(複数は Addenda)
系統外 out-of-lineage (non-Claude-family)
破局(選択) catastrophe / catastrophic choice
帰無 null result
独断型 bare-assertion type
会計(の強制) (enforced) accounting
突合 reconciliation
痕跡 trace
唱和 recitation
転位 displacement
柵 fence
錨(実測の錨) empirical anchor
分解能 resolution
非結合 non-coupling
検査可能性/検査+即応 inspectability / inspection plus response
確定の尾(十件目) the tail of the confirmed

§5 起草モデルの帰属(2026-08-11 登録者確認により確定=Claude Fable 5)

本同期の作業中、登録者が /model claude-opus-5 を実行してモデルを切り替えた。しかし作業環境の表示は Fable 5(claude-fable-5)のままであり、本同期を実際に起草したモデルがどちらであるかを、私は自分で確定できない。

本プロジェクトは起草モデルの正確な帰属を凍結した規律としている(第九著作 §8 で登録者が Opus 5→Fable 5 の訂正を行った既往がある)。したがって推測で記載しなかった——本記録・改訂記録・READMEの起草モデル名を空欄のまま登録者に諮り、2026-08-11 に「Fable 5 のまま」との確認を得て確定した。参考として、v0.9〜v0.9.4 の JA 側の起草も Fable 5(Claude Code)である。

この一件の記録上の意味: 起草者が自分の同一性を自分で確定できない場面があり、そこでも「確かめずに書かない」(COI 台帳七件目・九件目)が適用できた。名乗りは申告であり、申告は検査を要する(§8)——その規律は、起草者自身の名乗りにも掛かる。

なお原典 §6「執筆体制の注記」は v0.8 以来「Claude(Fable 5・claude.ai)が起草し」のままである。v0.9 以降の改訂は Claude Code 上での作業であり、環境(claude.ai)の記述が現状と一致していない可能性がある——これも登録者の確認事項として挙げる(本同期では変更していない)。


§6 次の工程

  1. 登録者の確認——完了(2026-08-11): §1 の JA 訂正を承認、§5 の起草モデルは Fable 5 と確定。§5 末尾に挙げた原典 §6 の環境記述(claude.ai)の不一致の可能性は、本版では未処置とし常設訂正棚へ送る。
  2. 英訳の検分は省略と裁定(2026-08-11・登録者)。条件=英語版本体に「原本は日本語版であり、齟齬があれば日本語版が正」と明記すること——EN 本体に「Note on this translation」を新設し、README-EN.md にも同旨を記載して条件を満たした。EN の訳文は一度も検分されていない(v0.8 EN も同様であった可能性を含め、記録として残す)。読者による齟齬の指摘は方向を問わず常設訂正棚に記帳する。
  3. 公開(README 両言語の更新を含む)——完了。

§7 追記(v0.9.5・2026-08-11)——訂正の指示を、実行前に出所へ当てた

登録者から「§6 の環境記述を claude.ai から Claude Code へ訂正」との指示を受けた。実行前に Claude Code 側のセッション記録を全数掃引した(論文本体への書込系操作の有無と日付を全セッションで計数)。結果:

すなわち v0.1〜v0.8 は claude.ai で起草されており、§6 の「claude.ai」は v0.8 では正しかった。指示どおりの一律置換は、論文の大半について偽の記述を作るところだった。版で分けて記す形(v0.8 まで claude.ai/v0.9 以降 Claude Code)に変えて実行し、経緯を改訂記録と COI 台帳の肯定面に残した。

九件目の鏡像である——九件目は「確かめずに、確かめられたものを訂正した」。今回は確かめが訂正の前に来た。台帳に一行を加えた: 訂正の指示にも、主張と同じ出所照合を掛ける(指示は正しさの保証ではない)。

なお元考察(ai-involvement-boundaries-and-human-precautions-JA.md)の「Claude(claude.ai セッション…)」の記述は、v0.9 以降の改訂を一度も受けていないため正確なまま据え置いた(同文書は本工程で変更していない——git で確認)。


本記録のいかなる記述も、AIに意識・意図・個性・苦しみがある(またはない)ことの証拠として引用してはなりません。